良質の眠りへ導くメディカーボン
〜医学的見地からみた植物性炭素繊維の効果〜

植物性炭素繊維は眠りの質の向上に一役買ってくれます。

植物性炭素繊維の寝具を使った睡眠の検証実験によって、
入眠時間(睡眠に至るまでの時間)が短くなり、
睡眠効率も向上する結果を得ました。
また、途中で目が覚める中途覚醒も起きにくくなっています。
このことから、植物性炭素繊維の寝具が、
効率的で良質の睡眠へと導くことが期待できます。

入眠時間の短縮

脳波による睡眠評価では、普通寝具の場合と比較すると、
植物性炭素繊維の寝具使用時には、
入眠時間が6.6±2.8分から2.9±1.3分へと短縮傾向が認められました。


睡眠効率の向上

同じく、脳波による睡眠評価では、普通寝具の場合と比較すると、
植物性炭素繊維の寝具使用時には、47.7±30.5%から68.5±27.5%と
上昇傾向が認められました。


中途覚醒の減少

普通寝具時に睡眠効率が60%以下と低い6人の被験者は、
普通寝具での睡眠効率が23.3±13.5%、
植物性炭素繊維寝具で66.8±37.9%、
中途覚醒は67.6±26.6%から32.7±38.6%といずれも改善しました。


自律神経機能への効果

普通寝具時、交感神経活性を示す数値(L/H)が1.5以上と高い7人の被験者は、
植物性炭素繊維寝具では、L/H2.9±0.3から2.2±0.2へと改善しました。
この7例においては、睡眠効率も有意に改善しました。


脂肪燃焼量増加も期待
普通寝具時、脂肪燃焼量が低下した人は、植物性炭素繊維寝具では有意に脂肪燃焼量が増加しました。 一晩など、長時間使用した場合の検証は必要ですが、今後、痩身や肥満治療への応用も考えられます。


関西医科大学健康科学科教授
木村 穣先生

関西医科大学健康科学科教授、同附属病院健康科学センター長。
1981年関西医科大学卒業。
医学博士、循環器専門医、日本肥満学会認定専門医、日本抗加齢医学会認定専門医。
生活習慣病と動脈硬化、健康長寿につき研究、臨床に従事。既存の治療法にとらわれることなく、医療機関とフィットネスクラブのネットワークによる
遠隔医療、ウェアラブルセンサーによるホームヘルスケアなど新しい健康・医療戦略を提案し注目されている。

研究方法

対象
重篤な生活習慣病や疾患を有しない健康な閉経後女性13名
方法
・昼食後2時間以上は絶食(水分摂取は可能)。
・安静座位10分保持後、植物性炭素繊維内蔵「ベッドパッド」と「掛けシート」の間に30分間臥位とする。安静を保つため閉眼とする。
・その後、座位にて10分安静の後、植物性炭素繊維維内蔵「ベッドパッド」と「掛けシート」の間に30分臥位とする(プロトコールⅠ)。
・比較対象として、先に植物性炭素繊維非内蔵シート30分、その後植物性炭素繊維内蔵シートで30分臥位のプロトコールⅡを設定する。(下記プロトコール表参照)
・解析は、同一人での植物性炭素繊維内蔵と非内蔵の2群比較、および非同一人での植物性炭素繊維内蔵と非内蔵の2群比較の2重比較試験とする。

プロトコールⅠ
安静座位10分→植物性炭素繊維内蔵臥位30分
→安静座位10分→植物性炭素繊維非内蔵臥位30分→終了

プロトコールⅡ
安静座位10分→植物性炭素繊維非内蔵30分
→安静座位10分→植物性炭素繊維内蔵臥位30分→終了

プロトコールI、IIは、無作為に適応。
植物性炭素繊維内蔵、非内蔵は検査結果提出後に開封とする。
統括責任者
関西医科大学健康科学センター教授
木村 穣
検査担当者
宇治川病院臨床検査室 技師長
春日 靖洋

体を温めることはなぜいいの?
〜〝温熱効果〟についてお医者さんに聞きました〜

現代人の体は冷えている
現代人は、家事や育児、仕事の締め切りなど、さまざまなことに追われています。こうした日々のストレスによって、私たちは、緊張状態、言い換えると交感神経優位の状態が多くなっています。交感神経が優位の状態では、末梢(手足)の血管が縮んで、血の巡りが悪くなり、手足が冷えてしまいがちです。加えて、冷房などによる冷却で物理的に手足が冷えていることも多いのです。特に女性は、手足が冷えると、手足の皮膚への栄養供給が減るため、美容にも影響してきます。また、冷えが卵巣機能低下の一因になるという研究報告もあります。ですから、妊娠を望む女性には、冷え対策はとても重要です。では、体を温めるとどのような改善が期待できるのでしょう? 具体的には大きく三つあります。なるべくわかりやすく、順番にお話しましょう。

酵素活性が体調維持の鍵
まずは酵素の働きについてです。体の中にある酵素は、体内の代謝を進める触媒として働いていています。例えば、酵素がないと、私たちは食べた物を分解して栄養を吸収し、エネルギーに変えることができないんです。この他にも、私たちの体内には数千種類の酵素がそれぞれ特異的な働きをしているんですね。また、酵素は免疫力とも深い関係があります。冬に風邪をひきやすかったり、病気の罹患率が高かったり、死亡率が高かったりするのは、気温が低く、体温も下がりがちな寒い時期に、免疫に必要な酵素活性(酵素の働き)が下がっていることが、一因です(もちろんこれだけが要因ではありません)。体を温めると、酵素活性が上がり、その結果、代謝が進み、免疫力も維持できるのです。

その酵素が働くために一番良い温度「至適温度」があります。例外もたくさんありますが、体内の調子を整えるために働く酵素の多くは、至適温度が37℃前後です。ですから、体を良い状態に保つためにも、酵素が働きやすい体温を、手足を含む体全体で維持することが大切なのです。

副交感神経を優位にする


体の恒常性(ホメオスタシス)を保つ働きがある自律神経には、交感神経と副交感神経があります。冒頭でもお話したように、何らかのプレッシャーを感じることが多い日常にあって、私たちは、知らず知らずのうちに交感神経が優位になってしまいがちです。自覚がなくとも呼吸が浅かったり、緊張気味で歯を食いしばっていたり、手足の血管が縮んで、手足の冷たかったりするのです。

こうした方のストレス管理のために、副交感神経優位の状態に持っていく方法があります。ゆっくりと体を休めて、呼吸をゆっくり深く行い、手足の指先を温めることで、末梢の温度を上げて、副交感神経優位の状態、つまりリラックスした状態に導くのです。

神経伝導の速度を上げる
最後は、神経伝導の速度についてです。私たちの体は、温めることによって神経伝導速度が上がることが50年以上も前からわかっていました。つまり体を温めることで、脳から手足の先端などの末梢へ情報が速く伝わるようになるし、その逆に末梢から脳へも情報が速く伝わるようになるということです。酵素活性の情報や副交感神経優位の情報も早く伝わることになります。

温めると効果が波及する
これまでお話してきた酵素、自律神経、神経伝導の働きは、それぞれが単独で働いているのではなく、むしろ密接に繋がっています。体を温めることによって、すべての働きをより活発に、より良い方向に持っていけば、互いに良い影響を及ぼしあって、全身が快調になることが期待できます。温めることで免疫系の働きを向上させれば、健康になりますし、消化機能が上がれば、便秘に悩む女性の解決の糸口になります。血流がよくなれば肩こり改善も期待できるのです。

日頃から自分の体の冷えを意識して、温めてあげてください。そうすれば、きっとより健康的な毎日を送れるはずですよ。


伊藤明子(みつこ)先生

東京大学医学部附属病院小児科 医師東京大学医学部附属病院 小児科 医師、MPH(公衆衛生専門職)、東京大学大学院医学系研究科、公衆衛生学 健康医療政策 客員研究員、東京大学大学院医学系研究科公衆衛生学 健康医療政策 客員研究員。
東京外国語大学卒業後、同時通訳の仕事をしながら帝京大学医学部を卒業し、東京大学医学部付属病院で研修。
2012年4月に東大の小児科に入局。2013年3月まで病棟勤務。
有限会社アクエリアス(会議通訳・翻訳・国際会議コーディネート)代表取締役。会議通訳者。二児の母。著書に『天然ヘルシー「調和食」レシピ』(キラジェンヌ)がある。